光源そのものの明るさは全光束(Lumen)や全放射束(W)にて表されます。しかし同じ明るさを持った光源でも光の広がり具合によって人の目には異なって見え、また照度(Lux)や光度(cd)も異なります。そして、その光の広がり具合の事を、一般的に配光特性と言います。
配光測定とは光の広がり具合、つまり配光特性の測定を意味します。光源の配光特性を測定する事で光源の指向性・拡散特性が分かり、光源や照明器具等の設計への活用・品質管理に役立てる事が可能です。
また最近は可視域の光源や照明器具だけではなく、紫外域・近赤外域のLEDの配光特性を測定するニーズも増えてきています。
配光測定で得られた配光分布データから様々なデータ表示及び出力が可能です。また下記データの他に全光束(Lumen)を算出する事も可能です。また、IESNA LM-63-02に準拠したIESファイル(共通フォーマット:IESNA Standard File Format)でのデータ保存も可能です。
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一般的に配光測定の検出器は照度計が使用されます。しかし近年は、光源スペクトルへのニーズも高まってきており、弊社では配光測定の検出器として分光器を採用しています。
弊社取扱い配光測定システムには下記の2種類の方式があります。
■ミラー(又は検出器)回転式
測定対象は固定で、ミラー又は検出器回転式の配光測定システムとなります。大型の光源及び照明装置用の配光測定の規格であるIES LM-79-08にて規定されているType-Cに準拠します。
■サンプル(光源)回転式
ミラー回転式に比べシステムのフットプリントが小さくなり、より安価なシステム構成です。特にLED等のチップの配光測定に有効な測定方式になります。
LED素子等の小さなサンプルから口金E26サイズの電球まで、幅広いサンプルサイズに対応した配光測定システムです。サンプルを水平方向(φ)と鉛直方向(θ)の2軸制御を行う、サンプル回転式の配光測定システムになります。
E26サイズ電球から40型蛍光灯LEDまで、様々なサイズ・形状の照明器具に対応した配光測定システムです。ミラー回転式(検出器回転式)の配光測定システムとなっており、IESNA(北米照明学会)とNISTが共同で定めた測定規格『LM-79-08-2008 Type C』に準拠しています。
LED素子からモジュールまで、小型の紫外LED(220~400nm)に対応した配光測定システムです。サンプルを水平方向(φ)と鉛直方向(θ)の2軸制御を行う、サンプル回転式の配光測定システムです。
LED素子からモジュールまで、小型の近赤外LED(900~1700nm)に対応した配光測定システムです。サンプルを水平方向(φ)と鉛直方向(θ)の2軸制御を行う、サンプル回転式の配光測定システムです。