インターナショナルライトテクノロジーズ社(ILT)はICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)、ACGIH(米国産業衛生専門家会議)、そしてEU指令2006/25/ECにて定義されている、ほぼ全ての光放射線の危険性を評価するアプリケーションに対応した測定機器をご用意しています。
光放射を発する光源は、有益な効果と健康と安全に対する危険性の2つの側面を持ち、衛生士、安全技術者、公衆衛生局によって最も重要な関心事です。ILTは光照射線の危険性を評価するための測定機器を長年取り扱っています。ILTの最初の光放射線測定器であるACT5フィルタはICNIRPとACGIHの感度関数スペクトルに基づき設計されました。この分野における弊社の製品ラインナップは、EU指令2006/25/ECに基づいた試験用製品にまで拡大しています。弊社の測定機器は、高価な研究開発グレードであるダブルモノクロメータを使用したものではなく、品質管理や製造現場など、様々なシーンでお使い頂ける低コストで使い勝手の良いポータブルタイプがメインとなります。そして、弊社の測定機器は全てNISTトレーサブルかつISO/IEC 17025:2017に準拠しています。
一般的な光源の多くは様々な健康被害を引き起こす可能性があります。その中でも溶接、切断装置、レーザ、オフィス用コピー機、空気殺菌装置、赤外線加熱ランプなどは非常に我々に身近なものです。太陽光や溶接機器よる健康被害は一般的に知られていますが、その他の光源による危険性に関してはあまり知られておりません。人工の紫外線光源はフォトエッチング、接着剤、塗料、コーティングの硬化、空気や水の殺菌、植物の成長制御等に使用されますが、人の目には見えないため、手遅れになるまで被害に気付かない場合もあります。これらの人工の紫外光源は、太陽光の何倍もの紫外線リスクを持つ可能性があり、短時間でより大きな被害を負う可能性があります。紫外線光源からの光照射の危険性については、太陽光のおかげで一般的に知られていますが、赤外線や青色光源によってもたらされる危険性はあまり知られていません。レーザはCDドライブ、DVDプレーヤ、切断装置、測定装置、インジケータ、研究ツールなどの様々な形で、ほぼ全ての家庭やオフィスで使用されています。レーザは膨大な量の光エネルギーを小さな点に集中させているので、人間の目や皮膚に大きな損傷を与える危険性があります。また、レーザではない散乱光においても同様の危険性があります。
これらの光源によって生じる可能性のある有害な影響として、紅斑(皮膚の赤み)、光角化症(角膜の炎症、一般的には雪盲と呼ばれる)、皮膚がん、白斑(皮膚の色素脱失)、結膜炎、一時的または永久的な視力喪失などがあります。また、低レベルの放射線源でも、継続的または繰り返しさらされると、白内障、失明、がんなどの蓄積的な損傷が生じる可能性があります。安全を管理する専門家はリスクとメリットを比較検討する必要があります。これらの全ての光源には大きな利点がありますが、同時にリスクも存在するため、慎重に検討し人員の保護を確実にしなければなりません。
産業衛生士、安全技術者、公衆衛生当局は光源から得られる利点だけでなく、健康被害を含め検討する必要があります。そして、これらの光源の普及に伴い、規格に準じた人間の許容暴露レベルの測定の必要性が高まっています。
ILTは、ほぼ全ての光放射線の危険性を評価するアプリケーションに対応した測定機器をご用意しています。弊社の測定器には放射束(W)、光束(Lumen)、放射照度(w/cm2)、照度(Lux)、フートキャンドル(FC)、そして分光データにおいてNISTトレーサブルかつISO/IEC 17025:2017に準拠した校正データが付属します。そしてお客様の測定ニーズにお応えする為、受光用の小型コサインコレクタ、積分球、狭ビーム用アダプタ、均一性テスト用開口部等の光学系が追加できるレセプタクルを持っており、非常に汎用性の高い測定器です。
また、お客様独自のご要望に合わせ、製品のカスタマイズ対応も承っています。ご要望を満たす測定器がなければ是非ご相談ください。