光線療法測定用測定機器のご紹介
光は人間に多くの恩恵をもたらします。エネルギー、熱、そして食物においてなど、光から多くの恩恵がもたらされますが、古くから多くの薬効があることも知られています。
光線療法と呼ばれる光による治療は、広帯域の光、または特定の波長帯域の光を使用する治療法で、その起源は古代に遡ります。光を医療として意図的に使用した最初の例は、紀元前1400年頃のインドにまで遡ります。色素沈着の喪失を引き起こす皮膚疾患である白斑の患者が、皮膚光感作化合物を含む特定の植物抽出を投与し日光を浴びることで、白斑を治療することに成功しました。ソラレンと呼ばれるこれらの化合物は、UVA(315~400nm)を照射することで色素の再沈着を高める効果があります。古代の人々は、理由は分からなくともその効果を知っていました。この最初の光線治療が生まれてから、何世紀にもわたり研究が進められ、多くの医学的、心理的、そして美容的症状の治療方法として広まっていきました。
光線療法は皮膚炎、乾癬、ニキビ、湿疹、季節性情動障害、白斑、新生児黄疸、睡眠相後退症候群、多形光線疹、菌状息肉腫など、慢性疾患や症状の治療に新たな選択肢をもたらしました。光線療法は費用が安く、即効性のある効果的な治療方法です。照射(治療)時間を短縮するために、より出力の高く波長帯域の狭いUVB(280~315nm)を使用したシステムが開発されました。照射(治療)時間が短くなり、必要となる通院回数が減ったため、光線療法はさらに一般的な選択肢となりました。そして、小型かつ安全、そして使い易い携帯型や家庭用の光線療法光源の登場によって、自宅、オフィス、車内などの患者にとって都合の良い時と場所での治療が可能となりました。
光線療法にはこのような利点がありますが、光源の取り扱いには注意が必要です。紫外線(UVAおよびUVB)、赤外線(IR)、そして青色と赤色の可視光には、幅広い症状の治療に効果があることが証明されていますが、過剰に照射することで皮膚や目に損傷を与える可能性があります。そのため、光源の波長と照射量の両方を測定することが重要となります。
インターナショナルライトテクノロジーズ社(ILT)は研究開発用と臨床用の両方に対応した、現在光線療法に使用されている様々な光源に対応することができる、高い信頼性と精度をもった測定機器をご提要しています。弊社の測定器には放射束(W)、光束(Lumen)、放射照度(w/cm2)、照度(Lux)、フートキャンドル(FC)、そして分光データにおいてNISTトレーサブルかつISO/IEC 17025:2017に準拠した校正データが付属します。そしてお客様の測定ニーズにお応えする為、受光用の小型コサインコレクタ、積分球、狭ビーム用アダプタ、均一性テスト用開口部等の光学系が追加できるレセプタクルを持っており、非常に汎用性の高い測定器です。
また、お客様独自のご要望に合わせ、製品のカスタマイズ対応も承っています。ご要望を満たす測定器がなければ是非ご相談ください。