オーシャンインサイト(旧オーシャンオプティクス)社のDH-2000-BAL重水素ハロゲン光源(バランスタイプ)は、一つの出射口からハロゲンと重水素の連続光を出射できます。内部に革新的なダイクロイックフィルタを組み込むことで、重水素光源特有のDアルファラインを除去し、S/Nを向上させました。このモデルの登場により、210-2500 nmの範囲で強力かつ安定した連続スペクトルを得ることが可能となりました。
出射口は、オーシャンインサイト社製品の分光器、光ファイバ、キュベットホルダなどのアクセサリと共通な、SMA905コネクタ接続となっています。
全ての重水素ハロゲン光源は、重水素の光とハロゲンの光が"アンバランス"に出力されています。さらに、重水素の光は655nmにピークとして現れるDアルファラインを持っています。この655nmに現れる輝線の除去は困難です。
各種測定を行う際のリファレンス光として利用するためには、この655nmスペクトルの強度が飽和しないように、分光器の露光時間を短く設定する必要があります。しかし、露光時間を短く設定すると、紫外の波長域における出力レベルが減少し、S/Nが大きくなる欠点を持っています。
そこで、このDH-2000-BALは、この655nmのDアルファラインが除去されているので、各種測定のリファレンス光として、適した出力特性を持った光を出力できます。
光源にファイバが接続されていない時に光を遮断する安全シャッタ、および安全ゴーグルが付属しています。
重水素バルブの交換も簡単に行える設計となっております。
TTL信号を介して駆動可能な電子シャッタ付きです。
光源前面のトグルスイッチによる手動制御と、光源背面の15ピンの入力ポートにより電気的にシャッタ制御が可能です。
DH-2000シリーズ光源をご使用いただく場合には、耐UV用のソラリゼーションファイバのご利用を推奨しています。
詳細についてはこちらをご覧ください。
出力波形
寸法 | 150mm x 135mm x 285mm |
---|---|
重量 | 5.5kg |
波長範囲 | 210~2500nm |
消費電力 | 25W(重水素),20W(ハロゲン) |
ランプ寿命(typical) | 1,000時間 |
安定性 | ≤0.1 %/hour@254 nm(重水素)、≤0.1 %/hour@700 nm(ハロゲン) |
操作温度 | 5℃ - 35℃ |
電源特性 | 85-264V 50/60Hz |
光コネクタ | SMA905 |
ウォームアップ時間 | 25分 |