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滅菌技術におけるUVランプ測定およびUV分光システムの紹介

カタログ/技術資料

はじめに

COVID-19との戦いにおいて、UV滅菌技術は需要の高い個人用保護具(PPE)の寿命を延ばすことができます。 しかし、UVランプはフェイスマスクを安全に消毒するのに十分な光量を供給しているのでしょうか?

COVID-19が世界中への蔓延を始めたとき、すぐに世界中が前例のない量のPPEの必要性を認識しました。ウイルスの拡散を遅らせるのに重要なフェイスマスクを含むPPE供給に対する負担は、疾病管理予防センター(CDC)、PPEメーカー、および世界中の研究者が使用済みのフェイスマスクを再利用するために消毒するために利用できる技術の有効性を調査する動機となりました。この作業のため、CDCは、処理済みマスクの機能と完全性に大きな影響を与えることなく、使用済みフェイスマスクを消毒するための紫外線殺菌照射(UVGI)、蒸気過酸化水素(VHP)、および湿熱の使用に関するガイドラインをリリースしました。

この紫外線殺菌照射(UVGI)は非常に期待が高く、多くの病院や研究所で利用可能なUVランプとUV滅菌器具で広くアクセスできます。 この目的でUVライトを使用する場合の注意点は、消毒の効果はフェイスマスクに照射されるUV線量に大きく依存することです。 ランプごとに大きく異なるUV強度では、使用済みマスクを推奨されるUV線量で確実に処理することは困難です。 UVランプパワーの正確な測定により、治療時間を調整して、UVの適切な線量を確保し、フェイスマスクを安全に再利用できます。

UVランプの特性評価

Ocean Insightの分光器の使用は、UVランプのパワーとスペクトルプロファイルを監視するための光学センシングソリューションとノウハウを提供します。これらのシステムは、適切な波長で十分なウイルスやバクテリアを殺す光が確実に照射されるように、マスク上の同じ場所でUVレベルを正確に測定する柔軟性を備えています。

ほとんどの場合、波長の存在を測定するだけでは不十分です。これは消毒/滅菌を提供するものであるため、一定期間の総曝露/光量を定量化する必要があります(曝露時間を調整する必要があり、適切な投与量の確認が必要です )。

確かに、ランプ出力強度の変動は、医療用途では珍しいことではありません。以前、歯科用硬化ランプの出力の監視に携わっていた顧客は、Ocean Insight分光器とサンプリング光学系のシステム化を行いました。このセットアップにより、歯科用詰め物を接着する樹脂の硬化に使用されるランプの特性を評価するための簡単で安全な方法が保証されました。

これらの歯科用硬化ランプは可視波長を生成しますが、同様のスペクトル測定手順をUV波長(UVC、UVB、UVA)および全UV放射照度に適合させることができます。システムは、事実上あらゆるUVランプからの出力を測定するためのさまざまな場所でさまざまな形状の測定を可能にするように構成でき、ハンドヘルドでの使用向けに設計できます。合理化されたユーザインターフェイスにより、測定と追跡が容易になります。

オーシャンフォトニクスのUV測定システム

オーシャンフォトニクスでは、これらUVのスペクトルおよび照射量測定を可能にするUV測定システムをご用意しています。

・ 紫外~可視域に対応した幅広い測定波長範囲(220~850 nm)

・ 簡便・高速にLED、LED照明、その他光源等の分光測定が可能

・ 放射照度スペクトル(W/cm2/nm)、放射束(μW/cm2)、照度(Lux)測定

・ 色度(x,y)(u,v)、色温度、演色評価数(R1~R15、Ra)測定

・ ピーク波長、中心波長、ドミナント波長、半値全幅の表示

・ 幅広い測定ダイナミックレンジ(積分時間をサンプルの明るさに合わせ設定可能)

・ USBバスパワー採用で外部電源不要

・ 分光器恒温モジュールをオプションとしてご用意

・ カスタム対応可能なソフトウェア(オプション) 

・ パワーやサンプルサイズに合わせ積分球サイズを選択可能

・ 高速・簡便に200~400nmの紫外LEDの分光測定が可能

・ 放射束スペクトル(W/nm)・全放射束(W)の測定

・ ピーク波長・中心波長・半値全幅の測定

・ 減衰フィルタによりμW~Wレベルの幅広い測定レンジを実現

・ JCSS校正の分光放射照度標準ランプを使用してシステム校正が可能

・ 電子冷却式裏面入射型分光器採用で高い精度・再現性の測定

・ サンプル形状に合わせた特注ホルダの作製(オプション)

・ カスタム対応可能なソフトウェア(オプション)

・ 電源制御・判定機能等のソフトウェア機能の追加(オプション)

・紫外域(210〜410nm)LEDの 計測を簡易かつ安価に実現

・ユーザーによる感度校正を必要としない校正済みシステム

・裏面入射型・高SN分光器により高精度な測定を実現

・特注にてサンプルホルダ、温調制御モジュール等にも対応(オプション)

・電源制御・判定機能等、ご要望のソフトウェア機能の特注対応(オプション)

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