太陽放射(太陽光)測定用システムのご紹介
太陽光、およびソーラーシュミレーター(疑似太陽光)は、UVB(280nm~)からIRまで、幅広い波長に出力を持っており、UVB、UV~VIS、NIRの波長帯域が含まれます。UVBは太陽によって生み出される280~315nmの波長帯の紫外線で、地球に到達する太陽エネルギーの一部の波長帯域です。UVBは太陽光スペクトルのほんの一部ではありますが、光生物学に与える影響は非常に大きいです。植物、動物共に、UVB放射線に大きな影響を受けます。
紫外線の照射は、全てのポリマー材料および生物システムの劣化に関係しています。また、農業・生物システムにおいては、殺菌や防カビとしての機能も果たします。UVB照射線は、主に皮膚(皮膚がん)、目(白内障)、免疫系において人間や動物の健康に様々な悪影響を及ぼします。紫外線を大量に浴びると、特に紫外線を吸収しやすい目(角膜)に損傷が生じる可能性があります。UVA、VIS(可視)域はUVBに比べ危険性は低いですが、それでも劣化、皮膚や目などへの影響があります。
また、赤外線(IR)も生物システムに大きな影響を与える波長帯域です。IRは特に網膜と角膜など、目に大きな損傷を与えることで知られています。
インターナショナルライトテクノロジーズ社(ILT)は、VIS/IR域にて10億分の1の広い測定ダイナミックレンジを持った、太陽光のUVBを評価するための測定器をご提供しています。このような広いダイナミックレンジを持つ測定器は、太陽エネルギーのほぼ全てが長波長側にあるため、太陽光のUVBの測定に不可欠です。
また、波長帯域にあった検出器、校正、光学系をお選びいただく事で、同じ放射計を使用してUVBだけでなく、UVA、VIS、IRの測定に対応することも可能です。そして、米国国防総省調達基準であるMIL-STD-810Gにおける、太陽光測定の規格(505.5)用の測定システムもご用意しています。 測定器に関するご質問等ございましたら、是非弊社までお問合せください。