植物光生物学と医療用測定機器
インターナショナルライトテクノロジーズ社(ILT)は植物の成長、光生物学、光医学、そしてUV光生物学研究で使用される、自然光源と人工光源の両方のテスト、定量化、および監視するために設計された光測定システムをご提供しています。
ILTの測定機器はPAR、PPF、PPFD、およびRQEの測定するために広帯域をカバーしており(UVB、UVA、IVS、NIR)、µmol/m2/secを直接測定することができます。ILT社製分光器はUV-NIRのスペクトル分析を行いµmol/m2/sec/nmの測定値をご提供できるだけでなく、透過率や反射率の測定に対応することも可能です。
光と植物の成長の相互作用はクロロフィル、カロチン、キサントフィルなど、植物内の様々な色素が関係する複雑な科学です。これらの色素は特定の波長のエネルギーを伝達、反射または吸収し光合成プロセスを最大限に高めるために使用されます。
しかし、利益のために植物を栽培する場合、光合成だけが考慮されるわけではありません。形状、バイオマス、開花、色、味、匂い、根の発達、収穫量、薬効など、様々な側面も重要視されます。植物の種によって、光合成に効果的な波長帯域と強度は大きく異なり、望まれる効果も、茎の成長、種子の発芽、葉の成長、実り、開花、THCおよびCBDの生成など、大きく異なります。
光合成のための光受容体は、青色(400~500nm)と赤色(600~700nm)の波長帯域で最も効果が得られます。また、遠赤色(700~800 nm)は、様々な植物の開花に重要な波長帯域です。緑色 (500~600 nm)の波長帯域は反射されてしまうため、その必要性があまり理解されておりませんが、この波長帯域はカロテノイドとリコピン (色と光保護のため) に有益であると考えられています。
紫外線(UVB:280~315nm、UVA:315~400nm)の放射はカビの成長を抑制するフェノール、アントシアニン(色素)、抗酸化物質、ビタミンの生成を促す上で非常に重要です。それゆえ、350~780nmのスペクトルの全域を適切な強度で照射することは、植物栽培に有益であると考えられています。赤色と青色の光の適切な比率、そしてそこに遠赤色と緑色、そして少量の紫外線を適切な割合で加えることで、最適な組み合わせとなります。適切な成長段階において、必要となる波長帯域と強度を理解し照射することが重要となります。
ILTは植物生理学者と共同開発・設計した、光が植物の成長に与える影響を具体的に測定することのできる測定機器をご提供しています。また、ご検討の測定対象をより正確に測定するために、特注の分光器、光合成光子束密度 (PPF) センサーへの対応も承っております。弊社の測定器には放射束(W)、光束(Lumen)、放射照度(w/cm2)、照度(Lux)、フートキャンドル(FC)、そして分光データにおいてNISTトレーサブルかつISO/IEC 17025:2017に準拠した校正データが付属します。そしてお客様の測定ニーズにお応えする為、受光用の小型コサインコレクタ、積分球、狭ビーム用アダプタ、均一性テスト用開口部等の光学系が追加できるレセプタクルを持っており、非常に汎用性の高い測定器です。
また、お客様独自のご要望に合わせ、製品のカスタマイズ対応も承っています。ご要望を満たす測定器がなければ是非ご相談ください。