ファイバからの照射光が平凸レンズを通り、サンプルを通過して平面裏面ミラーに当ります。このミラーから反射された光はレンズによって集光され、測定用ファイバに入射するようになっています。透過プローブの利点は外形6.35mmのステンレスもしくはフェルールプローブに納まるコンパクトな光学デザインにあります。
トレードオフとしてサンプルからの透過光と後方散乱光を同時に測定してしまい、これらの内部反射によって測定ダイナミックレンジが制限されることです。ただ、低価格な透過プローブは多くのオンライン、実験室アプリケーションに費用対効果の高い選択となります。
T300-RT-UV/VIS透過ディッププローブは照射用、測定用のコア径300μm耐UVファイバ2本からなる外形3.175mmのステンレスアセンブリとそれをスライドインさせる外形6.35mm、127mm長のステンレスフェルールから構成されます。
プローブアセンブリの各ファイバ端はSMA905コネクタで、それぞれ光源と分光器に接続できるようになっています。
TP300-UV/VISプローブは、材質がPEEK材の光路に透過型フィルムが設置可能なティップ(RT-PH)を装備した透過プローブです。照射光はフィルムを通過してミラーに反射して、再度フィルムを通過して分光器に接続されている測定用ファイバに導かれます。
サンプルはフィルムの両側を自由に流れるようになっています。RTP-2-10(2-10mm可変可能)を使用することで、TP300-UV/VISをルーチン透過測定用に使用できます。
T200-RT-VIS/NIRはT300-RT-UV/VIS と同じ光学デザインで、可視近赤外域対応のコア径200μmファイバをアセンブリした透過プローブです。
両プローブをパイプやリアクターにインストールする際に標準のスウェージロックに設置できます。
プローブの光学系はエポキシで接着されているので、大抵の溶剤に対して耐性があり、耐熱性にも優れています。
両プローブの使用に必要なネジ式、取替え可能なプローブティップがあります。
RTシリーズティップは2mm、5mm、10mmの光路長を揃えているので、サンプル溶液の濃度に応じて選択可能です。
項目 | 仕様 |
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ファイバタイプ | T300: コア径300μm耐UVファイバもしくは可視近赤外用光ファイバ T200: コア径200μm可視近赤外用光ファイバ |
外形 | 6.35 mm |
プローブ長 | 127 mm |
ファイバ長 | 2 meters |
分岐点 | プローブ先端から1.5m |
光学 | 石英 |
プローブ接液面材質 | ステンレス、石英、 Epotek 353ND |
光路長 | 2、5、10 mm |
内部材質 | アルミ |
圧力 | 〜100 psi |
ファイバジャケット | PVC Monocoil |
プローブスリーブ | ステンレス |
コネクタ | SMA 905 |
動作温度 | 〜100℃ スリーブなし |
型番 | 説明 |
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T300-RT-UV/VIS | 透過ディッププローブ:コア径300μm耐UVファイバ(200-1100nm):φ6.35mmフェルール |
T300-RT-VIS/NIR | 透過ディッププローブ:コア径300μm可視近赤外対応ファイバ(400-2500nm):φ6.35mmフェルール |
T200-RT-VIS/NIR | 透過ディッププローブ:コア径200μm可視近赤外対応ファイバ(400-2500nm):φ6.35mmフェルール |
RT-2MM | T200-RT,T300-RT透過プローブ用ティップ:光路長2 mm |
RT-5MM | T200-RT,T300-RT透過プローブ用ティップ:光路長5 mm |
RT-10MM | T200-RT,T300-RT透過プローブ用ティップ:光路長10 mm |