オーシャンオプティクス社のOcean FXは、特に紫外域及び近赤外領域において高感度なCMOSリニアイメージセンサを内蔵した、小型で低価格のファイバ入力式マルチチャンネル分光器です。10μsecの短時間露光でのバッファリング機能において最大4,500スキャン/秒のデータ取得が可能なことに加えて、インタフェースには従来のUSBの他、ギガビットイーサネットとWi-Fiも選択できます。これらのマルチインタフェースにより、ユーザの使用環境や装置内設置においてセキュリティと信頼性が向上します。オンボードのバッファリング機能は、短時間でスペクトルが変化する高速取得を必要とするプロセスでの品質管理などに最適です。
・マルチインタフェース:USB、ギガビットイーサネット、Wi-Fi
・高速取得:10μsec~の短時間露光対応
・バッファリング:50,000スペクトル
・スキャンレート(最大):4,500スキャン/秒 *注1)
・コンパクト(88.9 mm x 63.5 mm x 52.4 mm:L×W×H)
・高い熱安定性(0.11pixels/℃)
・ユーザ交換可能なスリット
・LEDインジケータ付
・簡易設置(ソフトウェア):OPwave+
・各種光源、ファイバ、プローブ、ホルダなど豊富なオプションアクセサリ
・OEM供給に最適なハードウェア&ソフトウェア環境
注1)バッファリング機能使用時
下図はOCEAN FX分光器内部の光学ベンチと、入射した光の進行方向を示したものです。 機械的に安定したツェルニー・ターナー型光学ベンチは可動部品がなく破損の心配がありません。 (仕様を決める光学ベンチ内部の調整は、全てメーカー工場における作業です。)
寸 法 | ||
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サイズ | 88.9 mm x 63.5 mm x 52.4 mm | |
ディテクタ | ||
受光素子 | 2048素子CMOSリニアイメージセンサ(Hamamatsu S11639 CMOS) | |
ピクセルサイズ | 14 x 200 μm | |
ディテクタレンジ | 200~1100 nm | |
分光器部 | ||
S/N比(typical) | 290:1(full signal) | |
A/D分解能 | 16 bit | |
熱安定性 | 0.11 pixels/℃ | |
積算時間 | 10 μs~10 sec. | |
スキャンレート(最大) | 4,500スキャン/秒 (バッファリング機能使用時) | |
バッファリング | 50,000スペクトル | |
光コネクタ | SMA 905 | |
電子回路/インタフェース | ||
PCインタフェース | USB 2.0、ギガビットイーサネット、Wi-Fi、RS-232、SPI | |
動作ソフトウェア | OPwave+(Windows対応) |
型番 | 波長範囲(nm) | 波長分解能(nm)参考値 | グレーティング | スリット | フィルタ | |
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OCEAN-FX-UV-VIS-ES | 200 | 850 | 1.64 | #1 | 25μm | OSF |
OCEAN-FX-VIS-NIR-ES | 350 | 1000 | 1.64 | #3 | 25μm | OSF |
OCEAN-FX-XR1-ES | 200 | 1025 | 2.02 | XR1(#31) | 25μm | OSF |